無愛想な彼に恋しました


「そりゃ~…あの荒城君がお姫様抱っこされたんだもん。それと…」


遠慮そうな視線で私を見つめる。


クリクリとしたお人形みたいな目が私をとらえる。


「それと…?」


「琴音さんって荒城君と付き合ってるの?」


「え!!?無い無い!付き合って無い!」


ちーちゃんにしたように首を左右に振る。


「ほんと?それなら私荒城君にアタックしてもいい?」


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