無愛想な彼に恋しました


ぎゅっと、荒城君の服を力なく、握るしかなかった。


ようやくキスが終わると、私はありったけの酸素を求めた。


「初原、キスするの下手くそ」


「なっ!」


「けど、嫌いじゃない」


荒城君は、私をからかっているのか分からない。


キスの意味も、だから余計に荒城君とのキスは苦しかった。


< 311 / 634 >

この作品をシェア

pagetop