無愛想な彼に恋しました


私も、精一杯輝君の背中に手を回す。


強く、抱きつく。


お互いの体温を感じているかのように、抱きあう。


それだけなのに、凄く安心している。


「ゆっくり、俺らは俺らで歩いて行こう」


「うんっ!」


輝君、私ね、あなたが彼氏で良かった。


そう思ったなんて、本人には教えてあげない。


< 435 / 634 >

この作品をシェア

pagetop