無愛想な彼に恋しました


私は逃げている。


自分の都合の悪いことから、目をそむけている。


分かってるの。頭の中で向き合わないといけないんだってこと、ずっと気付いてる。


だけど、輝君からの口から真実を聞かされるのが怖い。


さくら先輩は私よりもずっと大人だ。


だから、輝君を取られるんじゃないかって怖いの。


「教えてちーちゃん…。私、どうすればいいの?」


気付けば、私は泣いていた。


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