無愛想な彼に恋しました


「寒ーい…。早く帰ろう!」


なるべく早く歩いた時だった。


私の家の方向には長ーい坂道があって、自分の視力が可笑しくなかったら


にんじん、ジャガイモ、トマトという順番で野菜が転がっている。


「うわー!野菜が競争しているみたい!」


楽しくて一人で騒いでいるも、皆がジロジロと私を注目する。


何でだろうと、思っているとさっきの光景が私の頭をよぎった。


にんじん、ジャガイモ、トマト


この三つはすべてカレーに使われる材料であって…。



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