無愛想な彼に恋しました
「え、あ!ちょ…待って!」
慌てて、坂道を転がる材料を拾う。
にんじん、トマト……そして、最後のジャガイモを手に取ろうとした時だった。
私の手が届く前にジャガイモは誰かの手に拾われた。
「それ私の何です…!あ…れ?何でこんな所に?」
私のジャガイモを握っていたのは無愛想君の荒城君だった。
「何でって、俺の家ここの近くだし」
「あー…そうだったんだ…」
何て無様な姿ばかりを見られてしまうんだろうか…。