無愛想な彼に恋しました



「ちょ…」


「ことねもおいで。ご飯にしよう」


戸惑っている荒城君を気にせずにずんずん進む。


トコトコとことねも私たちの後を追う。


静かなリビングに二人の足跡が響く。


「親は?」


「多分今日は帰ってこないと思う…」


電話に留守電が入っていることを伝えるように赤く点滅してる。



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