無愛想な彼に恋しました



私は点滅しているボタンを押す。


『琴音、ごめんね。お母さんたち今日帰れそうにないの。戸締りしっかりしてね』


そこでお母さんの声は途絶えた。


「ね?最近はいつもそうだから」


お母さんたちは最近さらに忙しくなって帰ってこない時が増えている。


「だから、ご飯食べよう!」


コンビニで買ったカレーの材料を袋から取り出して着々とカレーを作って行く。


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