【あなたと私で創るものがたり】
「そか、よかった。……ってなにこれ」

 首のまわりになんか白いのがある。

「おまえさんが傷を舐めんようにするやつじゃ」

 治るまで大人しくしとれ。

「おぬしの飼い主も心配しとったぞ」

 泣いて泣いて大変じゃった。

 わしの飼い主がなだめておったがの。

 あの悪霊は、じーちゃんが霊界のエラい人に言って地獄に送ってもらったんだってさ。

 僕は、なんかホッとした。

「あ、じゃあ。飼い主さんたち、もっと仲良くなるね」

「馬鹿もん」

 じーちゃんは安心したのか、僕にもたれかかってため息を吐いた。

 幽霊だから全然重くないや。

「飼い主さん、上手くいくといいね」

「そうじゃな」

 僕は、とても幸せな気持ちになった。





 END
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