わたしは彼を殺した、そして彼に殺される〜50years later〜
裁判官
こじんまりとした部屋の真ん中に…

長机がぽつり、置かれている。

その向こうには鉄仮面がひとり、椅子に座っている。

まったく表情がわからないって、

とっても怖い。

恐るおそる、

「失礼します…」

と、頭を少し下げると、

「では、お座りください」

ほんとに、まるで何かの面接みたい。

緊張して、心臓がバクバクしてる。

死んでるのに、心臓って動くもんなの?

これは、きっと気のせい、気のせい、

って自分に言い聞かせて深呼吸。

すーーーっ、

さぁ、かかってきなさい、鉄仮面っ!
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