今宵、きみを想う
 「俺は、友達の領域を侵したから。もう戻るつもりない。だから選べよ。


 俺の傍にいるか。


 俺とは二度と会わないか」




 私の焦りなんか無視して、彼は言いたいことを私にハッキリと言った。


 その瞳は澄んでいて。


 眩しいほどにまっすぐで……


 瞬間。


 この瞳に吸い込まれそうだって思った。
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