気まぐれ王子とサル女



そう思っていると先輩は


「俺、本気だよ?
先輩の言うことを拒否するっていうの?
まあ拒否権なんて
ななみんには無いけどね。」


と、片方の口角をあげて
薄笑いを浮かべた。



先輩がジリジリと
私の方へ近づいて来る。


私は後ろへと後ずさりした。



だが...


っ!!


もう後ろは壁で
先輩の両手を壁に当てて
私の逃げ場は失ってしまった。


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