気まぐれ王子とサル女
第3章
◆笑ってないと!
翌朝になり、
学校へ向かって歩いていると
「ななっ!おはよ」
私を覗き込むように
後ろから現れた実物は...
爽太だった。
「あっ、おはょう」
いざ爽太を前にすると
やっぱり以前の出来事を
思い出してしまい
身が小さくなってしまう。
「ったく、まだ元気ねぇの?
早く元気だせよな!
そうしないと、なならしくないぞ。」
そう言って爽太は
友人のもとへ走っていってしまった。
私らしくない...か。
私らしいって何?