気まぐれ王子とサル女



何あいつ。


俺が朝会った時は
あんなに暗かったくせに
今は笑ってんじゃねーか。


マジでムカつく。


ななも陽葵も。


何でななは、俺にそんな笑顔を
向けてくれなかったんだよ。



そう思いながら俺は


「なな、鍵」


ななと陽葵の間に割り込むように
ななに向かって右手を伸ばした。




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