気まぐれ王子とサル女
教室に入ると
真っ先に穂実が私のもとへと
走ってきた。
「七海!おはよう!!!!」
穂実のあまりに大きい声に
私はビックリしてしまった。
「...お、おはよう。」
「今日の七海めっちゃ可愛い♡
メイクして正解だったね!」
そんなに褒めてくれるとは
思ってもいなかったので
嬉しくて、早く爽太に見せたかった。
あっ、でも爽太に見せるなら
1番可愛い姿で見せたい。
そう思い私は「トイレ行こう!」と
穂実を連れて
身だしなみの最終チェックを
することにした。