気まぐれ王子とサル女




教室に入ると
真っ先に穂実が私のもとへと
走ってきた。



「七海!おはよう!!!!」



穂実のあまりに大きい声に
私はビックリしてしまった。



「...お、おはよう。」



「今日の七海めっちゃ可愛い♡
メイクして正解だったね!」



そんなに褒めてくれるとは
思ってもいなかったので
嬉しくて、早く爽太に見せたかった。


あっ、でも爽太に見せるなら
1番可愛い姿で見せたい。


そう思い私は「トイレ行こう!」と
穂実を連れて
身だしなみの最終チェックを
することにした。




< 99 / 213 >

この作品をシェア

pagetop