ソードライド
タイトル未編集
20XX年、4月8日
「ファンタジー・オンライン」発売。
発売開始とともに1万個以上を売り上げたそのゲームのプレイ者たちは、
今日もゲームの世界を楽しんでいる。

「ひゃっほぉぉ!!」
元気に走り回るその少年の名は、「奈斗」(ないと)。
「今日はどこに行こう…クエストもしたいし、狩りもいいな…」

「ファンタジー・オンライン」
それは、出現するモンスター達を倒しながら、さまざまなステージをクリアしていくゲーム。
そのゲームは、"職業"というステータスを持つことができ、店をしたり、狩りをしたり、牧畜や農業もできる。
その中でも一番の人気は"ステージゲーマー"。
剣技や接近戦、爆弾使いなどさまざまなプレイ方法で、ステージをクリアしていく人。
奈斗もその一人だった。

「そうだ、今日は34階にあるステージをクリアして、35階に進むか」
支度をする奈斗。今日もゲームクリア目指して進んでいた。
-そのときだった。

ERROR!!

「-っ!?」

表示されたのは、"エラー"の文字。
そのとき、急に稲妻が走り、彼は強制ワープした。

「…って…どこだ…ここ…」

そこは見知らぬ大広間だった。

「なんだ…?ここ。こんなステージ…あったか?」
「どこだここは!!」「いきなりなんなの?」
「?何で…プレイ者全員がいるんだ?」

その数はざっと5万人。
世界中でオンラインしていた人々が、集まってきていたのだ。

「どういうことだ?」

その瞬間、地面に亀裂が入り、その亀裂の中からドームのようなものが現れた。
そして、中には、一人の男が立っていた。
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