君に逢いたくて~最後の手紙~
―バシャッ


「…やあ!…ゴホゴホ。もう!隼人!」


海に行くと、隼人たちは先に入ってた。


だから私も隼人の近くへ行ったら、
隼人に海水をかけられた。


「あははは!」


せき込んでる私を見て隼人が笑う。


このー!!


仕返ししてやる!


―バシャ!


「わあ!何すんだよ!」


―バシャ


「もう!」


水のかけ合いが始まった。


「やめてよ!…わ!!」


―バッシャン!


私が仕返しをしようとしたとき、
足元の小さな岩に引っかかって
派手にこけた。


「大丈夫か?」


隼人が私の元へ駆け寄ってくる。


私は起き上がって大丈夫と答えた。


「はあ。よかった」


水の中だったからケガはしなかった。


「梨衣奈ー!みんなで遊ぼ!」


遠くから聞こえた美夏の声。


「隼人も行こ!」


「おう!」


私と隼人は、美夏たちの元へ走って行った。




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