君に逢いたくて~最後の手紙~
そのあと、美夏も加えて女子3人で
話をした。


そして駅に着いた。


みんな家が近くなので、
みんなと歩いて行く。


「じゃあ、私はここなので」


そう言ったのは結衣ちゃん。


ええっーー!


そうなんだ!


なんだ!私の家の近くじゃん!


私と結衣ちゃんの家は、
歩いて3分くらい。


ここが結衣ちゃんの家だなんて、
知らなかったなー。


私の家の近くには、有名な会社の
社長が住んでる大きな家がある。


まさかそこが、結衣ちゃんちだった
なんて…。


結衣ちゃん、社長さんの娘さんなんだ!


「すごいね!結衣ちゃんのお父さん、
社長さんなんだ!」


私がそう言うと、結衣ちゃんは少し
困った顔をした。


「まあ、一応…。でも両親は海外に行ってて、
ほとんど家にいないの」


結衣ちゃんの顔は寂しそう。


ていうことは、この大きな家に、
結衣ちゃんの1人だけってこと?


そりゃ寂しいよね…


「そっか。じゃあまた今度、
結衣ちゃんちに泊まりに行こうかな?」


「え?来てくれるの?」


可愛らしく首をかしげて
聞いてくる結衣ちゃん。


「うん!私の家、ここから近いし!」


「ありがと!」


私の家にも来てほしいな!


「じゃあ、またね!」


そう言って結衣ちゃんは家の中に
入っていった。

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