君に逢いたくて~最後の手紙~
「梨衣奈、俺はお前を助けに来た」



「助けに…?」



「そう。美夏に頼まれたんだ…。
梨衣奈を助けてって…」



そうだ。


私、美夏にも何も言わずに
出てきたんだ。



ごめんね美夏…。



「あのね私…汚れちゃったんだ…」



私が話し出すと、
優斗は私の顔を見て、
静かに聞いてくれた。



「私…レイプされたの。
知らない男たちと、付き合っていた、
隼人っていう人に…」



私がそう言うと、優斗は
顔を悲しそうに歪めた。



「それは…本当なのか?」


私は優斗の質問に、
「うん」と答える。



軽蔑されるかな?


そう思ったけど、
優斗はそんなことしなかった。



ただ私を、優しく抱きしめてくれた。


「辛かったなあ。俺のせいで…。
俺がいなくなったから…
ごめんな」


そう、涙声で言いながら。


「ううん。優斗は何も悪くない。
全部私が悪いの。私が優斗を
裏切ったから…」


そのあと、私たちはしばらく
2人で抱き合いながら
涙を流した。


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