君に逢いたくて~最後の手紙~
「あ、そろそろご飯作るね」



私はそう言って立ち上がった。



なんか恥ずかしくて…。



優斗と見つめ合うのが。




私顔赤いな、絶対…。



だって熱いもん。




私は赤い顔を隠して、台所に立った。




台所からは優斗が見える。



ふと優斗を見ると、優斗もこっちを
見ていた。



そして私と目が合うと、にこっと笑った。




少し引いてきた熱がまた上がる。



私は手で頬を隠し、優斗に微笑み返した。




すると優斗は納得したのか、
テレビに目を向けた。




よし!作るか。


でも何があるっけ?



そう思って冷蔵庫を見ると
卵がたくさんある。



これはもう、オムライスしかないな。



私は卵を取り出して、早速作り始めた。
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