君に逢いたくて~最後の手紙~
そのあと2人で色んな話をしているうちに、
面会時間が終わった。




「…じゃあ、また明日も来るから」




「うん…」




「…またね」





私は最後に優斗の顔を見て
病室を出た。


外はもう暗くなっていた。




昨日から私は自分ちで暮している。



あのアパートには今は誰もいない。



私はタクシーで家に帰る。


病院から家まではちょっと遠いんだ。






「ただいま」



小さくつぶやいて家に入ると、
中からお母さんが出てきた。
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