君に逢いたくて~最後の手紙~
中には、優斗のお母さんがいた。


「あら、梨衣奈ちゃん、と…」



「あ、梨衣奈の友達の美夏です」




首をかしげる優斗のお母さんに
美夏は軽く頭を下げた。




「美夏ちゃんね。2人とも、
来てくれてありがとう」





優斗のお母さんはそう言って微笑んだ。




「「いえ」」




私は優斗に近づいた。



「ごめんなさいね。優斗、
さっき検査終わって、今寝てるのよ」




それを聞いて、優斗の顔を見ると、
優斗はスヤスヤと眠っている。




「はい。ここに座って」



優斗のお母さんが、
イスを2つ出してくれた。


「あ、すいません」



「ありがとうございます」



私たちはそのイスに座った。



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