君に逢いたくて~最後の手紙~
早く…。



早く優斗のところへ行かないと…。



そう思っているうちに
病院に着いた。



そして走って優斗の病室へ行く。





―ガラガラ!



私は勢いよく扉を開けた。




「あ、梨衣奈ちゃん。優斗が…」



中には、優斗の両親がいた。




私は優斗に駆け寄る。




そこには、苦しそうな顔をした
優斗がいた。



「今朝、私たちがここに来て少しして
…容体が急変して…。
さっきまで、元気に話していたのに」



優斗……。





医師は懸命に処置をするが、
優斗の容体は戻らない。



だんだん弱っていくのが
見て取れる。


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