君に逢いたくて~最後の手紙~
「梨衣奈、あそこの売店で
お昼買おうか」


「うん」


近くの売店でサンドイッチと


お茶を買って、ベンチに座った。


「いただきます」


「いただきます」


なんでもないお昼ご飯だけど


隼人君といろんな話をしながら、


楽しく食べることができた。


お昼を食べた私たちは、


動物園を出て、電車に乗り


ショッピングセンターに来た。


「何か、欲しいものない?」


欲しいもの?


「え?」


「…いや、初デートの記念に
何か買ってやりてーなと思って」


欲しいものか…。


「何でもいいの?」


「もちろん!」


うぅん?


「じゃあ、隼人君が選んで?」


「俺が選んでいいのか?」


「うん!」


隼人君は「そっか」


と言い、私をじっと見つめた。


「……じゃ、来て」


私は隼人君に言われるがまま、


ついて行った。


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