君に逢いたくて~最後の手紙~
あたしは亮太と別れた後、


梨衣奈の家に向かった。


時刻は夜の10時…。


外は真っ暗だけど、あたしは


どうしても伝えたかった。


―ピンポーン♪


「はーい」


―ガチャ


中から出てきた梨衣奈は、


あたしを見て驚いた。


「どうしたのっ?」


「ごめん…こんな遅くに。
どうしても伝えたくて…。」


あたしがそう言うと、


梨衣奈はあたしを中に


入れてくれた。


2人でリビングのソファーに座り、


話をした。


「あたし、亮太と付き合うことに
なったんだ」


「え!ほんとに?」


梨衣奈は笑顔であたしに


聞いてきた。


「うん」


「おめでとう!
よかったね!」


そう言ってあたしの手を、


両手で握った。


「ありがとう」
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