君に逢いたくて~最後の手紙~
とりあえず、
冷蔵庫をのぞき込んでみた。



うーん?




卵あるし、オムライスでいいかな。




「オムライスでいい?」



私が聞くと、美夏は笑顔でこう言った。



「もちろん!あたし
オムライス大好きだもん」




「じゃ、ちょっと待っててね」



「うん」





美夏の携帯が鳴った。




「ん、メールだ。誰だろ?」



美夏がケータイを開く。




「え?誰から?」



「私の友達の奈々からだ」




奈々って、誰だっけ?



「奈々?」



私は美夏に聞いてみた。




「うん。…前に3人で遊んだこと
あったでしょ?あたしの家で」




3人で…?



「あ~、あの髪の長い
ストレートヘアの、可愛い女の子?」




「そう!」



奈々か。確か、私と同じ
高校の1年C組だったよね。




「んで?なんて?」




「えーと、今度の日曜日合コンするけど
あたしと梨衣奈も来ない?だって」



美夏はメールを読み上げた。



合コンか。

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