君に逢いたくて~最後の手紙~
「梨衣奈、帰ろっ!」
そう言って美夏は
私に抱きついてきた。
「うん。…そういえば今日、
美夏のお母さんかお父さん家にいるの?」
私は首をかしげて聞いた。
「ううん。何で?」
「これからうち来ない?」
私がそう言うと、美夏は目を
輝かせた。
「えっ。行く!」
そして笑顔でそう言う。
「お昼一緒に食べよっか!」
「うん!」
そういうことで、
私は美夏を連れ、家に帰った。
「ただいまぁ」
「お邪魔します」
家に入ると、私たちは一緒に
リビングへ向かった。
美夏がカバンを置いてイスに座る。
「…何食べる?」
私はキッチンに行きながら聞いた。
「何でもいいよ」
返ってきたのはそんな答え…。
う~ん?何がいいかな?