君に逢いたくて~最後の手紙~
…放課後。


私は美夏と帰った。


隼人の家に行ってみようと
思ったけど、よく考えれば私、
隼人の家を知らない。


だから仕方なく、
そのまま家路についた。


家に帰るとすぐに、
私はお風呂に入った。


お風呂からあがり自分の部屋に
行くと、机に置いてあるケータイが
光っていた。


「誰かな?…えーとっ…」


メールは隼人からだった。


「今日はごめん…」


そんな短いメール。


私は少しイラっときた。


私を騙しておいて、
それだけ!?


「ごめんじゃないよ!
隼人、私に嘘ついたよね!?」


私は勢いまかせに、
そう返信した。


すると、すぐに電話が
かかってきた。


―プルルルル♪


「はい」


『…もしもし?』


少し申し訳なさそうな
隼人の声。


「今日はいったいどこに
行ってたの?」


私が強く聞くと、
隼人はまた申し訳なさそうに言う。
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