君に逢いたくて~最後の手紙~
「美夏は?」


私が聞くと、美夏の肩が
ピクッとした。


「え?なにが?」


…分かってるくせに。


「亮太君とキスして、どんな
感じだった?」


美夏が耳まで赤くなった。


「え?…何急に…」


「急にじゃないよ。
美夏が聞いたから、私も
聞こうと思って!」


聞かれたくないんなら、
私にも聞かなければいいじゃん!


「うーん。梨衣奈と…
同じだよ…?」


「そうなんだ!」


美夏は手で顔をあおいでいる。


「…もう!いじめないでよ!」


「美夏だって!」


「「ふふふ…」」


なんだかおかしくなって、
私たちは笑い合った。


やっぱ持つべきものは
友達だね!


―キーンコーンカーンコーン


2人でしばらく笑っていると
チャイムが鳴ったので、
私たちは教室に戻った。
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