君に逢いたくて~最後の手紙~

夏休み

次の日、隼人が私の
家に迎えに来てくれた。


「おはよ。昨日はごめん」


「おはよ」


隼人は申し訳なさそうに
謝った。


そして私たちは学校へ歩いて行く。


「………」


「………」


2人とも無言で気まずい…。


このまま気まずいのはやだな。


「大丈夫だよ?私信じてるから」


私がそう言うと、隼人は
少し驚いた顔をする。


「うん。ありがとう」


そしてそう言って微笑む。


私は隼人に理由を無理に
聞こうとは思わない。


無理に聞くことで、隼人を
失うのが怖いから。


「………」


また無言が続く。


「気にしないでいいよ!
今までどうり普通にして?」


「うん」


どうしたのかな?


なんだか隼人、変わった?


そうしてるうちに、学校に
着いた。
< 84 / 209 >

この作品をシェア

pagetop