白い羽

ガラッ





「おはよー」




「要ちゃん!」




「わ、笹倉さん･･･」



驚いた、急にこっち来るなんてどうしたんだろ。




「今日風間くんと学校来てたよね」



こしょこしょと耳元で話される。




「うん･･･」




よりによってこの子にバレるとは。





「もしかして要ちゃん風間くんと仲いい!?」




「ちょっと話すくらいだよ」




「いいなー･･･あ、気にしないで!」




笹倉さんも、風間くんのこと、好きなのかな････





「神崎さん」




「か、ざまくん････」




どうしてこのタイミングで････笹倉さん居るのに。




「近いうちかもうちょっとあとかどっちがいい？」




きっと連弾の発表会のことだと思う。




「ちょっと時間ある方がいいかな･･･」




「わかった、じゃあ言っておくね」




「え、何々!?すっごく気になるんだけど!」




笹倉さんが割ってはいる。････やっぱり、彼女も風間くんのこと好きなんだ。



いや、だな････




「うーん･･･これは秘密だから言えないな」




「えーずるーい」





風間くんがやんわり断ってくれてよかった。


これだから中に本音を隠す女子は嫌だ。





「じゃあ要ちゃん教えてよー!」




「･･･ごめんね、秘密なの」




「うー、二人して秘密とか････」




「ほんとごめんね」






なんで私が謝らくちゃいけないの、何も悪いことしてないし。


････って言えたらいいのに。






「ほんと、」










どうしてこうなるんだろ。