【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「……またそうやって───」
そう言って香坂を見上げて怒ろうとした
けど、そんな勢いも香坂を見上げたら失
せてしまった。
だって、香坂があまりに優しい微笑みを
浮かべてたから───。
「……っ!」
「可愛いよ、委員長」
何も言えなくなった私に、香坂はまたそ
う言うと、私の手を握ってきた。
「ちょっと、何して……っ!」
「良いじゃん。今日くらいはさ」
いきなり手を繋いでくるなんてあり得な
い、と振り払おうとしたのに、あまりに
屈託ない笑顔を見せてくるから。
もう何も言えなくなったのよ───。
「───で、どこに行きたいの?」
相変わらず繋がれた手を、出来るだけ意
識しないようにしながら、横を歩く香坂
を見上げてそう尋ねた。