【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
ドキドキして、苦しくなるから。
和馬君への想いが、溢れて止まらないか
ら───。
火照った顔を隠すように両手で頬を覆っ
ていると、「希美」と和馬君に呼ばれて
。
和馬君を見上げると、和馬君はふわりと
まだ微笑みを浮かべていた。
「ずっと会いたかった。だから今日、会
えてマジで嬉しい」
……そんなの。
そんなの、私だってそうだよ。
1日だって、和馬君を忘れた日なんてな
かったんだよ。
「これからもよろしくな、希美」
「うん……!」
もう…。
もう、どこかに行っちゃったり、しない
で……。
だけどそんな我が儘は言えなくて、私は
微かな不安を胸に抱えたまま、頷いた。
◆◆◆