【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
ニカッと眩しいくらいの笑顔を見せられ
て、心臓が不規則に揺れた。
和馬君の笑顔は、心臓に悪いよね……。
「希美は衣装、着ねーの?」
「うん」
あんな恥ずかしいの、当日だけでいい。
出来れば着たくないし。
「そっか。んじゃ、当日、希美のメイド
姿、楽しみにしてるわ」
「え、いや、しなくていいよ?ていうか
しないでね!」
というかもうほんと、見ないでくれると
嬉しいんだけど……。なんて苦笑いを浮
かべていると、和馬君が真剣な顔つきに
なって。
その突然の表情の変化に、どぎまぎして
しまう。
「希美、あのさ……」
「うん?」
「文化祭──」
和馬君が何かいいかけたその時。
「委員長」
と、私を呼ぶ声が聞こえてきて。