【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
むしろその話題を避けていたのは和馬君
だと思っていたのに。
抱き締められた腕の強さに、胸がきゅう
、と締め付けられた。
「忘れるわけ……無いでしょ?」
だって。
夢にまで見た、好きな人からのキスだよ
?忘れろって言われたって、無理だよ。
「……じゃあ、俺の気持ちもわかってん
だろ?」
「お、俺の気持ち……って」
「俺が……希美を好きだって事」
──まさかとは思いながら、ずっと否定
してた。
期待しながら、そんなはず無いって、自
分に言い聞かせてた。
でも……。
「希美。好きだ。…俺と付き合ってよ」
いいの?
私、期待したままで、いいの……?
「……わ、私も……」