【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~




それに、和馬君を満足させられるってど
ういう意味───。



そう聞こうとした言葉は、香坂のキスに
飲み込まれてしまった。



「ふっ……んんっ…!」



噛み付くような荒々しいキス。



すぐに苦しくなって胸を叩くと、キスが
とたんに優しいものへと変わる。



まるでじっくりと味わうような、そんな
キスに頭がボーッとしてきてしまう。



なんで……。


なんで私は、いつも香坂の熱に逆らえな
いんだろう……。



「ん……香坂、ダメ……」

「聞こえない」



聞こえてるくせに、そんな風にいって、
私の耳や首筋にも舌を這わせる香坂。



抵抗しなくちゃ、っておもってるのに、
身体はそれとは裏腹に、全然力が入って
くれなくて。



こんなの、ダメなのに……。





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