【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
お母さんが口を開きかけたのと。私が
「きゃああぁぁあっ!?」
とおもいっきり叫んだのは、ほとんど同
時だった。
お母さんはそんな私を、哀れむような、
呆れるような目線で見下ろしてくる。
だけど私は、それどころじゃなくて。
いつの間にか身に付けていた新しいシャ
ツの胸元をぎゅうっと握りしめながら、
口をパクパクさせてお母さんを見上げた
。
「お、おか……っ!こ、このシャツ何で
―――」
「はぁ?何いってんのよ。私が帰って来
た時にはもう着てたじゃない」
「そ、う……なの…」
ハハハ、と空笑いするも、実際は困惑と
焦りで脳内がぐちゃぐちゃだった。
あ、あいつ―――……!!