【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





顔を上げて、私は僅かに目を見開いた。



「和馬君……」



目の前に立っていたのは和馬君で、彼も
目を大きく見開きながら私を見つめてい
た。



「……なんか、こうやって話すのすげー
久しぶりだよな」

「……うん」



ちょっと微笑む和馬君に、私も曖昧に笑
った。



あのクリスマスの翌日から、和馬君とは
とても大きな距離が開いてしまって、必
要最低限しか話さないような関係になっ
てしまっていた。



自分が裏切ったくせに甘い考えだなんて
わかっていたけど、でも、それでも、和
馬君と前みたいに話せないのは切なくて
、辛くて。



だから今、すごい嬉しい。



また和馬君が声を掛けてくれたことが嬉
しかった。





< 412 / 426 >

この作品をシェア

pagetop