家族を殺されました。
「海音!?」

お父さんは海音の胸ぐらをつかんでる。

「お父さん!!ダメだよ!!海音が死んじゃうよ!!」

私はお父さんにしがみついた。

「うるせー!!おせーんだよ!!」

海音を下ろし私に殴りかかってきた。

殴られて、蹴られて…カッターで腕も腹部も足も、頬も切られて。
ガラスも割られて。

あなたは一体私になにしろと?

「お前が死ねばいいんだ!!深穗を返せ!!」

「そんなに言うなら…殺せば!?それもできないなら、あんたが、死ねばいいじゃない!!」

とうとう言ってしまった。

私はこのとき、初めて泣けた。助けてって思えた。
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