夢旅
「やっぱり、
バレてしまいましたか……」


「俺の体は何ともないのに、
動かないなんて魔法くらい……
魔法を使えるのは……
王家の人だけですからね。」


「バレてるなら、
隠しても意味ないですね。
そうですよ。」


「そうなのか……
王女は死んでなどいない………
それにその人を守るということは、
王女はさらわれてなどもいない………」


マトは不敵な笑みを浮かべた。


「でも大丈夫なんですか……?
そんなに魔法使っちゃって。」


ユイの顔が、

剣幕になった……


魔法を使っても大丈夫………?


どういう意味だ………?


ぐいっ!!


マトの腕が、

反対の方に向けられた。



「おぉ~怖っ!」



コウが俺のもとに駆け寄り、

俺の手に鍵を握らせた。


「行ってこい…
ユイに聞いたがここから先は
もう兵隊はいないそうだ。」


コウから鍵を受け取り、

俺はカルのもとへと向かった。


カル………


本当に………


いよいよ会える………


俺はもう一度、

鍵を強く握りしめた。





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