夢旅
俺は、

扉の鍵穴に

鍵を入れ、

ゆっくりとまわした。


扉を開こうと

扉に触れたとき、

とても嫌な感じがした。


腕には鳥肌が立っていて、

手のひらには

冷や汗をかいていた……。



不安な気持ちをふりはらうように、

扉を開けた………


この心配もすべて、

笑って流せるような……

そんなカルの姿が見たい。


心配して損した……


そんなふうに思いたかった。


損したい


生まれて初めて

そんなふうに強く思った。



部屋の中から冷たくて、

重たい空気が廊下に流れこんできた。




「……カル………?」



「………?」


部屋の中央にある柱に

カルは括りつけられ、

体中怪我だらけで、

ボロボロになっていた………


体中の傷は、

俺のせいでついたものだ………


俺のせいで………



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