夢旅
「カルッ!!!」

俺はカルに駆け寄り、

手足につけられた枷をはずし、

縄をほどいた。


縄をほどくために

カルに近付いて、

改めて実感した………。


体中本当に、

痛々しい傷だらけになっていた。


縄をほどくと

意識の朦朧としているカルは

立つこともできず、

力なく俺の方に倒れかかってきた。



カル………


こんなに怪我だらけになって………。



カルは朦朧とする意識の中、

俺の名前を呼んだ……。



「……ノ………イ…………」



「あぁ……ノイだよ………
遅れてごめん………
迎えに来たよ………」


その言葉を聞くと、

カルは安心したかのように、

微笑み


「……良か………った………」


そう言って、

カルは意識を失い倒れこんだ。



俺はカルを抱きしめた………


俺は泣きながら言った。


「ごめんな………
本当にごめんな………」



カル、本当にごめんな………

でも、もう………

もう、絶対………

カルにこんな想いはさせないから。


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