夢旅
俺はカルを抱きあげた。


ガアーンッ!



『極室』


そう書かれた扉を

思いっきり蹴り開け、

扉を壊した。


俺はカルを抱えたまま、

みんなの方に向かった。



早く治療しなきゃ、

そうしなきゃカルが死んじゃう………



俺の腕に抱えられたカルを見て、

ユイもコウも、

言葉を失っていた。



ユイは口に手を当て、

コウはうつむき目線をそらしていた。



俺も目線をそらしたい………


そんなに痛々しい傷だった………。


カルのカッコいい顔も、

傷だらけで………


俺は二人に、

何も言うことができなかった。



ユイはカルを治してみせる

そう言って、

床にカルを寝させ

俺から緑色の石を取り、

カルの傷の一つ一つに触れて行った。


ユイが、

カルの傷に触れると

傷口が光り、

少しづつがふさがっていく。


神様……お願いします………


カルを助けてください………



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