夢旅
俺がたちあがるより早く、

その人は俺の目の前にいて、

俺を蹴り飛ばした。



俺はまた地面を転がる。


その人は喋ることもなく、

動かずにいる。



俺は痛む体を動かし、

立ち上がった。



「どうやって俺に近づいた!?
いつの間に俺に近づいた!?」


俺はそいつに向かって聞いた。



「君がこの塔に
入っていくのが見えたから………」


「嘘言うな!!
俺は誰にも合ってないし、
誰の視界にも入ってない!!」


「わからないのかい……?」


「………?」


「………」



どういう意味だ……?


全然わからない……?


とにかく、

俺はとても危ない状況だ………


それしかわからない。



くそお……


コウと言い合ってた冗談が、

本当になっちまう。


どうすればいい……!?


どうすればいい……!?



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