ライラックをあなたに…


ホント、自分が情けない。


けれど、警戒心を抱かせなくする程の彼には、癒す安心感のようなものがあるのも確か。


そんな複雑な心境で彼を見ると、


「参ったなぁ」

「へ?」


急に困り顔で髪をクシャクシャと掻き乱した。


「寿々さん」

「はい」

「そういう顔は、男を誘う時にしか使っちゃダメだよ」

「へ?」

「ほら、またそうやって…」

「え?あ、いや…私は別に……」


慌てて“違う”と言い返そうと立ち上がると、


「んッ?!」


今にも下着が見えそうな自分の姿に、羞恥のあまり蹲った。


「見ないで!!」


『時すでに遅し』状態なのだが、勝手に口から言葉が出ていた。


すると、


「そうそう。そういう反応が欲しかったんだよね」


彼は余裕の笑みを浮かべ、私の頭を優しく撫でた。

私は完全に遊ばれている。



私は慌ててベッドの布団を手繰り寄せると、


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