続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「やんのかテメェ」



「バカ野郎。腕が使えねぇオメェなんか倒す価値もねぇ」



「あ?んだとコラ」





立ち上がる俺にゴリラはクルリと背を向けると歩き出す。






「俺は今から保育園に妹の迎えに行かなきゃなんねぇ。オメェの相手してる暇はねんだよ」


「…………」





妹、と聞いて俺は力を入れていた拳を抑える。





「オメェには失望した。最初から期待もしてねぇけどな」



「だから勘違いだっつってんだろ」





しかしゴリラはそのまま去って行く。







……くそ。


だから脳ミソが小せぇヤツはめんどくせぇ。





俺は苛々を胸に残したまま帰るしかなかった。



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