続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
廃墟と化している病院の中は真っ暗で、窓の外からの月明かりを頼りにあたしたちは廊下を走る。
陣……陣……どうか無事でいて……!!
あたしは必死に早い2人の背中を追って走りながら祈り続ける。
病院の一階二階には誰もいなくて、あたしたちは駆け足で三階に向かう。
―――ガタンッ!
その時、三階の奥の病室の中から何かが倒れるような大きな音がした。
「!」
あたしたちは足を止め、一度顔を見合わせる。
佐和先輩は先頭に立ち、音のした病室の前まで行くと、そのまま一気に病室のドアを開けた。
「「「!!!!」」」
そこには床にぐったりとうつ伏せで倒れている陣と、それを覗き込むようにしゃがみ込む葛西レオの姿があった。
「陣ッ!!!!」
あたしの叫び声が廃墟の病室に響き、葛西レオは顔を上げる。
「あ?なんだよ、お前戻ってきたの?」
葛西レオはニヤっと笑うと、口の中が切れているのかペッと血を吐き出し、白い制服の袖で口元を拭った。
「ついでに仲間も連れてきたのか」
「てめぇ……陣さんから離れろや!」
タツは怒りに満ちた声で叫ぶと葛西レオの方へ走り殴りかかる。
葛西レオはサッと立ち上がり、タツの拳をヒュッとかわすと、腰から刃物を取り出し、勢いよくそれをタツに向けた。
陣……陣……どうか無事でいて……!!
あたしは必死に早い2人の背中を追って走りながら祈り続ける。
病院の一階二階には誰もいなくて、あたしたちは駆け足で三階に向かう。
―――ガタンッ!
その時、三階の奥の病室の中から何かが倒れるような大きな音がした。
「!」
あたしたちは足を止め、一度顔を見合わせる。
佐和先輩は先頭に立ち、音のした病室の前まで行くと、そのまま一気に病室のドアを開けた。
「「「!!!!」」」
そこには床にぐったりとうつ伏せで倒れている陣と、それを覗き込むようにしゃがみ込む葛西レオの姿があった。
「陣ッ!!!!」
あたしの叫び声が廃墟の病室に響き、葛西レオは顔を上げる。
「あ?なんだよ、お前戻ってきたの?」
葛西レオはニヤっと笑うと、口の中が切れているのかペッと血を吐き出し、白い制服の袖で口元を拭った。
「ついでに仲間も連れてきたのか」
「てめぇ……陣さんから離れろや!」
タツは怒りに満ちた声で叫ぶと葛西レオの方へ走り殴りかかる。
葛西レオはサッと立ち上がり、タツの拳をヒュッとかわすと、腰から刃物を取り出し、勢いよくそれをタツに向けた。