続★キケンだらけの課外授業～私の周りは不良がいっぱい!?～

その時






「未唯ちゃーーーん！！」





え？


呼ばれて声の方を見ると、商店街のおじさんおばさん達が大人数でこっちに向かって走ってくる。




えええ？！






「未唯ちゃん！大丈夫だったか？！こんなに汚れて可哀想に……」
　

「未唯ちゃんと陣ちゃんにもしもの事があったら…おばちゃん達立ち直れないんだから！」






商店街であたしとゴリさんを助けてくれたおじちゃん達は、退治したヤンキー3人組みからこの場所を聞き出し



あたしたちを助ける為に向かってくれたらしい。



あたしたちが建物の中で葛西レオと戦っていた間、外では白龍連合のヤンキーたちと商店街チームも戦っていたそう。






「未唯！！」


「え？！お、お母さん！！」





お母さんは怖ばった顔をしてあたしに近寄る。




どうやら商店街の人は、
あたしのお母さんにも知らせてくれたらしい。


乱闘の中で、お母さんはあたしの事を探してずっと叫び続けていたらしい。





「あんたって子は…本当にむちゃばっかりして…！！」






お母さんはエプロン姿のままで髪も乱れていて。





「お母さんのことどれだけ心配させるの！！」





そう言うお母さんの目には涙が溜まっていて……


あたし、初めてお母さんの涙を見た。





お母さんはそのままあたしをギュッと抱き締める。




「良かった！！未唯が無事で本当に良かった……」


「お、お母さん…心配かけてごめんなさい…」
　

「いいのよ………もう大丈夫だから」
　

「ううぅ……」





お母さんの腕に包まれて
あたしは安堵感からワンワン泣いてしまった。