続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
「きさま…ちょっと見た目が良いからって調子にのりやがって!」




ゴリ男は真っ赤になりながら怒りでプルプル震えている。





「自慢のその顔をボコボコに変形させてやる!」


「や…やめてッ!」






ゴリ男が拳を振るい上げあたしは思わず両手で顔を覆った。



もう…だめだ―――…









―――パシッ




だけど聴こえてきたのは鈍い効果音ではなく軽い音で。



「そこまでだよ」



あたしが顔を上げると佐和先輩がゴリ男の振り上げた腕を掴んでいた。





さ…佐和先輩!!







「ここは龍ヶ丘高校だよ。N高の好きにはさせない」


「お前……伊勢谷の仲間の佐和か」





佐和先輩の後ろにはタツやピンたちヤンキーもいる。





「N高の番長がひとりで殴り込みに来て戦争でも起こす気っすか?」



「ちっ…」



ゴリ男は陣の胸元を離すとゆっくり後ずさる。




「ふ…ふん、どっちみち今日はヤル気はねぇよ。片腕のお前を倒すなんて男じゃねぇかんな。てめぇのギプスが取れたらその時こそリベンジしてやるぜ…!」



そしてバイクにまたがり走り去って行った。


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