心さん、そろそろ俺にしませんか?




「優生はどうすんだよ。まさか行動しないつもり?」


コンビニのおにぎりを頬張りながら聞いてきたイチ。行動って言っても、それなりに距離は近づけてきてるし……。


「俺は今のままでもいいし」


「優生~そんなんだったら、いつまでも心さんと近づけねぇぞ?連絡先聞いて、ちょっと電話とメールが出来たからって浮かれんなっての」


なんだよ。コイツ、やけに機嫌悪くね?


「イチ、何かあったわけ?」


「何かあったよ。とっても嫌なこと~」


「……聞くけど?」


「澤本もジンクス信じて好きな奴とハチマキ交換して、写真撮るらしいよ~優生くん」


ギロっと俺を睨むイチ。あぁ、そうだ、俺、澤本から告白されたことがあるんだ。澤本の好きな奴ってもしかして……。


「お前だよ、アホ!」


イチが眉間にしわを寄せながら俺を見て言った。うそ、マジかよ。まだ好意持ってくれてんの?


「いい加減諦めろよって感じ。お前は心さんしか見てないって分かってんのにさ~」


俺はイチの恋を応援してるけど、なかなかうまくいかない。それに俺も絡んでいるから、余計に複雑だ。



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